ある夏の日









「イル〜カせんせ〜……」
「あー、もう!何ですか、うっとおしい!」

「イルカ先生、冷たい〜…」
「冷たい、じゃないです。
どうせ、暑い暑いって言うんだから、そんなにくっつかないで下さいよ」

今年、木の葉の里を近年稀にみる猛暑が襲った。
日中の平均気温はいとも容易く35℃を越え、歩けば汗を吹き出し、歩いてなくてもじとりと背を汗が伝う。
決して愉快とはいえないそんな状況が続いて早何日…。

元々、暑いのが得意でないカカシは当然、
普段なら余程のことがなければ着崩すことなどしないイルカもシャツの腕をたくし上げる姿がよく見られる。

後ろから抱きしめようとするカカシを辛うじて避け、イルカは冷たい麦茶で咽喉を潤した。
もうすぐ出勤の時間。既にベストも着込んているイルカはささやかな涼に息をつく。
ただでさえ人肌並みの温かさを孕んだ気温なのだ、これ以上くっつかれてはたまらない。

「ったく何なんですか。日中は暑い暑いって五月蝿いくせに……」
「だって、まだ暑くないですもーん」

起きてまださほど時間の経っていないカカシは寝癖の頭をカリカリと掻きながら口を尖らせた。
イルカとは対照的に、その姿はTシャツにスボンといたって涼しげ。
彼だって上忍師としての任務があるはずなのに、とイルカは思う。

「気温が最高潮に暑くなるのは正午過ぎからデショ。だから、今はまだ暑くないです。
お昼過ぎたら暑くてイルカ先生にも抱きつけないじゃないですかー?だから、今のうちにと思いまして」
「アホですか、アンタ…」
「酷!」

「酷い、じゃないです!
今日はナルト達をどれだけ待たせるつもりですか、今日だって暑いんですからさっさとあいつ等のところに行って上げてください」
「ちぇ〜…」

ああ、時間だ。
イルカは拗ねるカカシを横目に時計を見上げ、立ち上がる。

「じゃあ俺はもう行きますから、鍵ちゃんと掛けて行って下さいね」
「はーい、いってらっしゃ〜い」

「カカシさんも、早く支度してくださいよ!」
「分かってますよ〜」


「あ、」
「……?」


「ねぇ、イルカ先生?今日って最高気温何度なんですか?」
「36℃前後だと思いますけど……?」

「ふぅん」
「カカシさん?」

「まるで、人の体温ですね」
「そうですね」



そこでニヤリ、と笑うカカシ。






「それじゃあまるで、イルカ先生のナカにいるみたいだvv ああ、そう考えればこの暑さも耐えられそうだなぁ〜」







「ッッ!?
なっ、――この、変態上忍ッッ!!!!!!!!」







気温の所為かはたまた別の熱の所為か、
顔を真っ赤にしてアパートを飛び出すアカデミー教師とそれを涼しげな顔で見送る上忍の姿。

ある、夏の朝の一コマ。























あーっつーい!!
内容がなくてすみません、暑かったので
何となく書いてみただけです。
実は最後以外はプチ実話(笑
カカシ→私 イルカ→妹
何を思ったのかひっついたら怒られた
↑当たり前
会話がカカイルっぽかったので(末期

20040727










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