『キラキラ』





「今度はキラキラですか」
「キラキラ…とはまた随分と抽象的なテーマですねぇ」

「まぁ、キラキラって言ったら光り物を俺なんかはイメージしますけど。――カカシさんはどうですか?」
「うん。まぁ、一番最初はやっぱりソレでしょうね。よく女の人がつけてるネックレスとかピアスとかそんなとこ」

「ですよね」
「うん」

「…って、それじゃあ、話し終わっちゃうし!」
「そんなこと言われても。俺、宝石類とかキョーミないですもん」

「や。まぁ…それは俺もですけど」
「野郎二人じゃ、宝石の類は全然分かんないですからねー」

「そうですね。――じゃあ、他に光る物って言ったら何あります?」
「えー?光る物ですか?んー…、ああ、光るって訳じゃないけど、キラキラっつったら代名詞は星じゃありません?何だっけ、ホラ。歌でもあるじゃない?」

「あぁ、もしかして『キラキラ星』?」
「そうそう、それそれ!でも実際、アレって星自体は光ってないじゃないですか。太陽の光を反射させてるだけでしょ」

「そうですよ。それを言ったら月だって同じです。…というか、一応、今現在分かっている惑星の中で自ら光を発している恒星は唯一太陽だけですから」
「そう考えると、キラキラを生み出してるのは太陽ってことになりますね」

「そういう考え方もありですかね?
確かにガラスとかもキラキラと光るのは『光』があるのが大前提ですからね。ま、電気とかでも見えますけど、大本の古代から知られている…というか身近にある光、と言えば太陽になるか…」
「何かちょっと難しい話になりそうな雰囲気ですね〜」

「…そうですか…?
うーん、じゃあちょっと路線変更でもします?星の光ってあるじゃないですか…」
「ええ」

「光の速さがとても早いのはカカシ先生もご存知のことかと思いますけど、実際、俺たちが夜空を見上げて星を見たとして、その星はもう実は宇宙空間では存在していないことってしばしばあるらしいですよ。星を反射した光がこの地球に届くまでの距離、その距離が余りに遠すぎて、光が届く頃にはその星は消滅しているそうです。
そもそも、星は宇宙空間に置いては塵屑みたいなモンですからね…。隕石同士の衝突によって砕けた破片とも言われてますし、一分一秒単位で星は消滅し、また生まれているらしいですよ」
「…塵屑って、何か実も蓋もないなぁ…」

「そうですか?」
「イルカ先生ってば、リアリストー!」

「意外ですか?ってゆーか、カカシさんこそ”夢壊されたー”みたいな顔しないで下さいよ。意外にロマンチストだったんですね、あなた」
「綺麗な物は”綺麗”でいいじゃないですかー」

「ま、別にそれをダメとは言いませんけど。でも、俺は表面上の綺麗な部分だけを手に入れても満足できないんで」
「……イルカ先生?」

「アンタがそれでいいなら、いーですけど。俺はアンタが思ってるほど綺麗でもなんでもないし、アンタのこと全部欲しいですけどね?」

「イルカ、先生」

「何ですか?」

「この状況で挑発なんて、俺が乗らないとでも思ってます?」
「そう思うなら最初から仕掛けてなんかいませんよ」

「うっわ!最高っ!!(笑」
「アナタが遅いからでしょ。アンタ、俺のことなんだと思ってるんだ?俺だって人間だぞ、聖人君主を名乗るほど枯れちゃいないです」

「言うね。一応、これでも我慢してたんだけど」
「そんな無駄な努力はさっさと捨てて下さい」

「キッツイなー」
「うるさい」











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