『左手』





「はい、イルカ先生v」
「…なんですか、急に。左手なんか出して。」

「だって、今回のテーマ『左手』でしょ?」
「まぁ、そうですけど」

「だから、ほら!
イルカ先生も左手だして」
「はぁ。
…てか、ホント白いですよね、あなた。俺と全然色違うし。」

「そうですか?
まぁ、確かにこうして比べると、俺の方が若干白いかな…?ま、元々色素の薄い家系なモンで、こればっかりはねぇ?
俺としてはイルカ先生ぐらいの方が好きですけど。健康的で羨ましいくらい」
「俺の場合は職業柄、と言えんこともないですけどね。野外演習で日がな外に出ずっぱりってのも、少なくないですし…」

「あぁ、そっか」
「はい?」

「だから服の下は少し白いんだv」
「――って、いきなり人の服めくるなっ!!」

「イタタタ…
いきなり殴らなくても?」
「アンタが変な事するからだろ!?」

「でも、イルカ先生はさ。
俺よりは確かに肌、白くないかもしれませんけど」
「……?」

「真っ赤になったらすぐ分かっちゃうくらいには、色白いと思いますよv」
「……。
ドウイウ意味デスカ、ソレは」

「えー?そのまんまの意味ですけどv」
「……」

「――ま、それはさておき」
「……」

「ほら、早く手ぇ出して」
「何なんですか、一体…」

「いいから、いいから…」
「何だってんだ…」

「あー、もぅ。違いますー」
「今度はなんですか…」

「手のひら見せてどうするんですか。そうじゃなくて、――こうですよ」
「――なっ!」

「わ?vv
イルカ先生にぴったりーvv」
「何ですか、コレ…」

「嫌だなぁ、見ての通りエンゲージリングに決まってるじゃないですか!
『左手』って言われたらもう、コレしかないと思ったんですよねーv」
「……」

「あれ、どうかしました?」
「あまりにベタな展開にちょっと…軽い目眩が…」

「フッフーン。
こういうのはベタでなんぼのもんです。勿論、給料3ヵ月分!」
「アンタ何やってンだ…」

「でも、イルカ先生。
口ではそーゆーけど、ベタなの結構好きだよね?」
「何ですか、ニヤニヤして…」

「顔、真っ赤ですよv」
「っっ!!!///」











20110321 UP
20110915 移動






BACK