『田舎』





「俺、夢があるんですよねぇ…」
「……何ですか、藪から棒に」

「おや?聞いてくれるんですか?」
「聞かないって言ってもどうせ言うんでしょうが…」

「あ、わかります?」
「分からないでか…。で、『夢』ってのは何なんですか?」

「ふふふ…」

「スミマセン。やっぱ、聴くの辞めても良いですか」

「―――いやぁ、大したことじゃないんですよ?
俺将来的には、そんなに大きくなくて良いから人里から少し離れた見晴らしの良いところに一軒家を建てて、同様に引退しているであろう最愛の人と一緒にパックンたちの世話とかしながら、のんびりと縁側でお茶飲んだりしたいなぁと思うわけですよ。たまーに散歩がてら人里に降りて買い物して、手ェなんかつないじゃたりなんかしながら一緒に帰るんです。毎日二人でめくるめくイチャパラの日々〜…みたいな?」

「いや、みたいな?とか首傾げられても…。
ていうか、いい年した男がしならせて首傾げないで下さいよ。立派な視覚的暴力です」

「ヒドっ!」
「……」

「大体、俺の夢にはイルカ先生が不可欠なんですからね!!」
「///」

「俺ね、イルカ先生。余生は貴方とのんびり過ごしたいと思ってるんです。
……まぁ、お互いいつどうなるか分からない身ではありますけど―――」
「カカシさん…」

「あぁ、違う違う。別にそういう意味じゃなくって……。
何ていうかな、そういう夢があるから頑張ろうというか何というか、ね?そう、良くも悪くも『生』に執着するようになりました。全部貴方のおかげだよ?」
「……それは、///」

「だから、」

「?」

「アンタのこれからの人生俺に頂戴よ、その代わり俺の人生を貴方にあげる」
「ちょ…、」

「ねぇ、イルカ先生」
「……アンタねぇ、///」

「?」

「自分ばっかり、ズルいんですよ」

「ぇ?」

「俺の夢は、アンタと一緒に年食ってくことです。あげるあげないの問題じゃない、俺の人生は貴方の人生と一緒にあるんです///」


「―――イルカ先生…、ありがとございますv」
「お礼なんて言われる筋合い無いですよ///」











イチャップル

20120207 UP
20120430 移動






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