『風』





「今日、強いですよね」
「風、ですか?」

「ええ。――ほら、ガタガタ言ってる」
「ホントだ、昼間はそんなことなかったのに…」

「コレから少し荒れるみたいですよ?」
「あ、そうなんですか」

「アスマがぼやいてました」
「アスマ先生が?」

「まぁ、これだけ風が強いと咥えたままってのは難しいですから…」
「あー…煙草!」

「そゆこと」
「アスマ先生って相当ヘビスモなんですよね、確か」

「ええ、相当ですよ。俺からすれば理解できません」
「カカシさんは煙草吸わないから」

「あんまり匂いがキツいのって好きじゃないんですよねぇ、お蔭様で鼻がいいもんで」
「そうですねぇ…」

「ちなみにイルカ先生の匂いなら百発百中、当てる自信ありますよ?」
「……いや、そんな誇らしげに言われましても」

「アカデミーでも大体何処にいるか分かるし」
「……いや、だから」

「風に乗って流れてくるんですよね〜…」
「俺はどこかのご家庭の夕飯ですか…、っていうか、そんなに体臭キツかったら俺忍失格ですけど…」

「え?イルカ先生の体臭なんて全然ですよ?」
「は?」

「寧ろ殆ど無臭でしょう?」
「へ?」

「え?」
「ちょっと待ってくださいよ、じゃあ、今まで話してた俺の匂い云々ってなんなんですか…?」

「うーん…何ていうのかなー。イルカ先生の匂いがするんですよ」
「意味が分かりません」

「体臭とは別ですね、甘い匂いっていうのかな〜?」
「甘いって…」

「なんだろうね」
「いや、それは俺のセリフです」

「まぁ、俺は何処に居てもイルカ先生を見つけられるよ、っていうことで」
「…ナニ綺麗にまとめに掛かってるですか」

「あ、バレました?」
「バレバレです」











答えは「フェロモン」(笑

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