硝子の境界線





まるで全てを拒絶しているように見えるんですけど…?

ニコニコと笑って、
愛想を振り撒いて、
誰とも親しいようでその実は誰とも一定の距離を維持してる。

……確かにそうやって誰にも彼にも笑っていれば、周囲との軋轢は無いだろうね。

でもさ、
それって何だか見てて凄く

「……ムカつく」

「え…?
あの、スミマセン。何か仰いましたか?」

「ああ、いや…。
何でもないですよ、気にしないで下さい。――イルカ先生」

「そうですか…?
報告書の確認、終了しました。もう宜しいですよ、任務ご苦労様でした」

「はい、どーも」

またあの笑顔。
俺も、あんたの「周囲」の一部なんだね。

すぐ傍にいて、
今にも触れることが出来そうなのに、
それを絶対に許さない目に見えない境界線。

あんたは何をそんなに恐れているんですかね?

俺を見なさいよ。
そして、あんたを俺に見せてよ。

そんなに自分の感情押し殺して疲れないの?

ニコニコニコニコ……

怒ればいいじゃない、泣けばいいじゃない、
もっと自分の醜いところを曝け出せばいいじゃない。


ねぇ、何を隠してるのか知らないけどさ。

すっごくイライラすんだよね。




そのアンタの守ろうとしてるもの、



俺が、壊しても、いい?











黒カカシ

20040826 UP






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